なくなりつつある「国産たたみ」「イグサ(い草)の産地」の話
現在、国産畳表の95%以上が、 熊本県八代市で生産されています。
畳表~たたみおもて(たたみの表面材)は、
「イグサ(い草)」という材料(農産物)で出来ています。
1989年、約5,500軒近くあった『イグサ(い草)農家さん』は、
2013年には、600軒にまで減ってしまいました。
2016年以降、さらにその数が減り500軒以下になると言われています。
日本でのイグサ(い草)生産の減少に伴い、
国産畳表のシェアも減少しています。
国内で使用されている畳表の90%以上が中国産とのデータもあり,
中国産たたみとの過激な価格競争で廃業、
栽培品目の転作によるものが主な要因です。
過去には、ベビーブーム・高度成長期など
畳を作れば売れるという時代がありましたが、
現在は、少子化・人口減少・和室(畳部屋)の減少などにより需要も減少。
日本の伝統文化を子供たちに、
そして未来に残していくためには、
国産い草・国産畳表の生産の火を絶やさないよう、
「OO.TAKE(大竹畳店ができること」をひとつずつ積み重ねてゆきたいと思います。
なくなりつつある「国産たたみ」「イグサ(い草)の産地」
熊本の他、畳表(イグサ)の名産地に「備後表(びんごおもて)」があります。
広島県の尾道,福山付近で生産される畳表ですが、
現在は「備後表」の生産農家さんもいなくってしまったと聞きます。
つまり、これまで日本で美しく価値ある畳表とされてきた
「備後表」は生産終了です。
残念ながら「国内の畳屋さんの倉庫にある在庫のみ」となります。
オオタケが応援する(お世話になっている)熊本県八代地域、
パートナーであるイグサ農家さんが、このようにならないよう
国産たたみの良さをたくさんの人に知っていただき、
微力ながら出来る事をひとづずつ積み重ねてゆきたいと思っています。