「熊本畳表産地研修」い草が出来るまで品種品質勉強会 2015.07
たたみの表面材「畳表」。
畳表（い草）と言っても様々な品質や品種があります。
畳表（い草）の産地も代表的に大きく分けて
広島・岡山・熊本・福岡
その他に、佐賀・石川…日本全国に分散していました。
しかし残念な事に日本産の畳表は、
熊本産地の物だけになってしまいました。
（他の地方でも、僅か１〜２軒は残っているそうですが…）
いま、い草の産地で有名な熊本も
かつては 5000軒以上のい草農家がありましたが、
今は500軒近くに減少していまいました。
日本に流通している９割は中国産、
国産畳表は僅かに１割になってしまいました。
今や、国産たたみは「希少品」と言っても過言ではありません。
何とか、これ以上減ることが無いように
国産畳表（熊本他国産の畳表を作っているい草農家の方達）を
大切にしていかなくてはと思います。
今回、畳表の産地・い草農家さん、
それに関わる方達と、実際に農作業をお手伝いさせて戴きました。
当たり前ですが、とても大変でした。
こうして実際に産地や
い草農家さんの想いや仕事を知るだけで
「畳に関する気持ち」が変わります。
毎日毎日、雨の日も風の日も
この大変な農作業をされているのですよね。
頭ではわかっていても、この方達が頑張ってくださっているので
私たち畳屋が皆様に畳を納めることができるのですね。
畳表だけでなく、
普段口にしているお米や、
野菜・食べ物以外のものでもきっと作り手の大変さがわかると、
よりいっそう美味しくなるかと思いました。
